古典四重奏団

86年東京芸術大学及び同大学院卒業生により結成。レパートリーはJ.S.バッハの「フーガの技法」に始まりバルトーク、ショスタコ−ヴィッチなど現代に至るまで50数曲にのぼり、そのすべてを暗譜で演奏する。91年モ−ツァルト主要15曲、92年べ−ト−ヴェン中後期全10曲連続演奏会開催。92年ALMレコードからモ−ツァルト弦楽四重奏曲第15番、第20番の2曲をリリース。92〜96年日本室内楽振興財団、93〜96年公益信託ルイ・グレーラー記念室内楽基金より助成を受ける。96年エクセルフォンよりバルト−ク第5番とベートーヴェン第14番のカップリングでCDリリース。最も主要なプログラムはウィーン古典派の作品であるが、A.ビ−チ(アメリカ)、シュニトケ、ペルト、V.ウルマン(チェコ)などの現代作曲家の紹介にも努めている。96年、ニューヨークの鬼才スティーヴ・ライヒと、日本人として初めて「ディファレント・トレインズ」を共演。NHK・FMなどの放送及び各地音楽祭への出演、多数。97年度「村松賞」受賞。

 

  彼らの演奏には、従来の弦楽四重奏の演奏概念とは次元の異なるアプローチが見られる。全員が古楽演奏の素養があるための透明なボウイング捌きによる独自の輝き。創造されるかつてない透徹した音像。バルト−クを暗譜演奏し、しかも驚嘆に値する完成度でクリアしていくこの集中力のあるアンサンブルは、世界広しといえどその類を見ない恐るべきヴァイタリティを秘めている。

                            〜音楽の友〜

 

 

 

ヴァイオリン 川原千真

東京芸術大学及び大学院修了。海野義雄、田中千香士、ヴィオラ・ダ・ガンバを平尾雅子の各氏に師事。読売新人演奏会に出演。芸大オーケストラと共演。アンサンブル「音楽三昧」より2枚のCDをリリース。

ヴァイオリン 花崎淳生

東京芸術大学及び大学院修了。井上武雄、日高毅、J.W.ヤーンの各氏に師事。84年中華人民共和国各地、85年カーネギーホールにて公演。86〜87年ドイツ、カールスルーエに留学。「エルデーディー弦楽四重奏団」メンバー。

 

 

ヴィオラ 三輪真樹

東京芸術大学卒。海野義雄、原田幸一郎の各氏に師事。87年ザルツブルグ、92年ノルウェーのトロンハイムの各講習会に参加。「東京バッハモーツァルトオーケストラ」「コレギウム・アルジェントゥム」メンバー。

チェロ 田崎瑞博

東京芸術大学卒。桑田晶、山岡耕筰、故兎束龍夫、外山滋の各氏に師事。「音楽三昧」「アンサンブル・エクレシア」「タブラトゥーラ」より各数枚のCDをリリース。