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    12月23日

    いのちの記憶
    今年の5月に北海道だけで放送されたヒューマンドキュメンタリー「いのちの記憶〜小林多喜二・二十九年の人生〜」は、札幌でドラマを中心にテレビ番組制作に携わった父が、構成・演出を手がけた作品である。数年前から企画・構想があり動きだしたが、途中父が病床に伏して完成が今年へとずれ込んでいたものだ。今年になり「蟹工船・多喜二」がブームの様相を現したのは、偶然とはいえ何か見えない強い力が働いたと思えてくる。北海道という風土を下敷きに、小林多喜二と彼が生きた時代とかかわった人々に焦点を当てたドキュメンタリーだ。作品のもうひとつの柱が、三浦綾子原作「母」の一人芝居で、河東けいさんが演じる多喜二の母の姿は、見る者に芝居を忘れさせ本当の母の言葉として心に響いてくる。 そして、この度「いのちの記憶」は文化庁芸術祭テレビ部門で最高賞にあたる、大賞受賞という評価を与えられた。受賞を受けて番組は12月31日に再・再・再放送をされるようだ。北海道以外にお住いの方は、DVDとして販売されているのでぜひとも販売店やインターネット通販等で購入され、ご覧いただきたい。


    4月01日
    スプリングコンサート
    3月29日薫風舎のラウンジで、花崎淳生さん花崎薫さん小林功さんによる演奏会が行われた。開場の時間が迫るラウンジでは、リハーサルを終えた三人の姿が笑顔とともにある。その後ろで、ピアノの最終調整をしている蛯名さんの動きが、すでに演奏会の導入部のようにも見えていた。
    14時30分、ほぼ予定通りに開演を迎えた。ついさっきまでゆったりと流れていたラウンジの空気が一変した。息をのむ雰囲気とはこのことか。20分の休憩後の「大公」の演奏時には、会場の緊張感は刻一刻と強くなり、3名の奏でる音と聞く側の強い感情の高まりが混然一体となった。素晴らしい演奏会になった。隣で、いつものようにビデオを回していた平松さんが、「泣きそうになっちゃったよ。」とつぶやく。残雪の秋まき小麦の畑を背に立つ三人への、温かく強いひとり一人の拍手の大きさが、震える感覚を引きずっていった。


    1月22日
    寒い冬
    きりきりとした寒さが続いている。水道が2回凍り、車のエンジンが掛からないのが一日あった。吹雪で気温も低い日は、三匹の犬たちも参るらしい。いつもならあっちこっちと寄り道をするのに、用だけ済ますと早足で玄関へと急ぐのだ。数年ぶりに戻ってきた極寒の冬である。


    1月22日
    <寒い冬/B>
    きりきりとした寒さが続いている。水道が2回凍り、車のエンジンが掛からないのが一日あった。吹雪で気温も低い日は、三匹の犬たちも参るらしい。いつもならあっちこっちと寄り道をするのに、用だけ済ますと早足で玄関へと急ぐのだ。数年ぶりに戻ってきた極寒の冬である。